短所を長所に置き換える☆神田橋條治先生のご著書から
みきです♪
今日は、精神科医神田橋條治先生の提案される、
短所を長所に置き換える方法をご紹介します。
★自分や周囲の人を困らせる、性格の偏りや行動を変えたい!場合のコツとは?
1.困った性格や行動は、苦しさに対処するための未熟な治療法と理解する
2.克服するのではなく、活用する!
3.性格を変えようとしない
4.自分の性格を活用したり、行動の代替を探す
→性格や行動の偏りによる不利益を乗り越えることが可能になる
……そうです。
さぁ、私のキレやすさ(^^;を活用する方法も模索してみましょう★
★具体的にはどうするの?
1.まず、
自分の性格・行動のどの部分を変えようと思うか、
変えるように言われているかを
言葉にしてみる
2.それに
「能力」という言葉をくっつけてみる
例1a)怒りっぽい性格を変えたい
→ 怒る「能力」がある
3.そうしておいて、
その怒りっぽさをもっと細分化し、
どんなとき、どんな相手に怒るかを思い出し、
2.のように「能力」という言葉をくっつけてみる
例1b)約束を破られると怒って相手を殴る傾向がある
→ 約束を大切にする「能力」がある
4.そうしたら、
約束をする際に「約束を破ったら殴るぞ」と言うのを習慣にすると、
あなたの性格が活用されます。
例2)すぐめげる性格を変えたい
→ めげる「能力」がある
→ 意欲を出して取り組んでいるときに脇から口を出されるとめげる傾向がある
→ 干渉に耐えられない「能力」があると言い替える
→ 折に触れ、グチの形で喧伝しておくといい
★やってみよう♪
私の場合)家族にすぐキレる性格を変えたい
→ キレる「能力」がある
→ 自分で出来ることを、やるべき時にやらない家族にキレやすい
→ 家族の自立を促す「能力」があると言い替える
→ ……どうやったら活用できるかな(^^;
日頃から「あなたの能力を尊重し最大限見守ります」
と、家族に伝えてみようかな。
★この魔法の出所は?
出典は、尊敬する精神科医の神田橋條治先生著「改訂 精神科養生のコツ」です。この本は書名通り、精神科患者の療養手引きとして書かれたものですが、「治療とは結局のところ、生物としての自然治癒を助けているだけ」「患者自身が、自分の内にある自然治癒力と協力し、同時に専門家の助力と協力してゆくことが大切」「養生とは自然治癒力を強める工夫」という考えのもとに著されているので、今日ご紹介した方法も、精神疾患を抱える人のみならず、自然治癒力を増進したいと考える多くの人にお試しいただけるものと思います。
同書には他にも、ホメオパシー、フラワーエッセンスをはじめ、漢方、気功などたくさんの養生法と、自分にあった養生法を見つけるための方法が紹介されています。ホメオパシーユーザーのみなさんにも是非お役立ていただきたいお勧めの一冊です。
[参考文献]
神田橋條治(2009)「改訂 精神科養生のコツ」(岩崎学術出版社)
神田橋條治(2010)「発達障害は治りますか」(花風社)