標本の偏りを観る☆観察のコツ

昨日の記事に、
心置きなく眠ってみよう☆

akoちゃんが、
akoのブログ
次のコメントをくださりました。

観察上手♪なakoちゃんならではの視点が、
みなさんの参考になるのではと思いまして。

ご承諾を得て、紹介させていただきますね。

ako 2017-01-07 10:45:50
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1. ずっと眠るのがすき?起きるのが嫌い?な私(笑)
そうそう、私の元気になる時間は出生時間に関係ある!
と、自分の体感と出生時間を知った子供の頃から思っていて。
「いのちの輝き」にも書かれていたのね、気づかなかった(^^;

でもね、次男が、ほぼ私と同じ出生時間なのに
寝つき寝起きもよくて、私の考えは一致しないなぁ~と
次男を出産してから、この方程式は合わなくなったの。

出生時間だけでない季節や気質もあるんだろうけど
自分で自分の体を観察できるようになるのが一番いいね。

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akoちゃんも睡眠ラブ☆派なのね(´▽`)

akoちゃんは経験、体験を観察して
パターンを見出すことが
もともととてもお上手なんだよね。

睡眠に関するパターンには個人差がありそうで、
出生時間だけでなく、
季節や気質とも関係するかもしれないと、
背景となる要因を見つめられています。

その観察力に、次の視点を使うと、多分、
より俯瞰できる領域が広がります。

それはね……。

【標本の偏りを観る】

akoちゃん、
フルフォード博士、
私、という、観察者3名が、
別の時に、別の場所で、別の人たちを観察していたところ、

・睡眠のパターンには個人差がありそうで
・睡眠リズムと出生時間に関係がありそう

と観察したとき、それが観察された
「対象となった人たち」は、どんな人たちだったんだろう、ということ。

【観察されたのは「どんな人たち」?】

フルフォード博士が観察されたのは、主に、
オステオパシーを希望された方々。
おそらく何か疾患かご不調があり、
主流の現代医学を利用されない(できない?)理由を
もしかしたらお持ちの方々。

私が観察させていただいたのは、主に、
ホメオパシーを希望された方々。
オステオパシーを希望される方々同様、
疾患やご不調にお困りで、
中には、現代医学では困難とされる症状ゆえ
ホメオパシーを選ぶしかなかった方、
ざっくり言うなら、なかなか重い症状の方が含まれます。

観察されたこの二つのグループは、おそらく、
ご不調、健康でないという特徴があるはずで、
博士と私の観察は、

・ご体調が悪い方々を観察させていただいたところ
・睡眠のパターンには個人差がありそうで
・睡眠リズムと出生時間に関係がありそう

という表現が、
仮説として、より正確な表現になっていく可能性があります
(ちゃんと調査してみないと有意差があるかどうかわからないし、
言い切れないけどね(´▽`)。

akoちゃんの観察は、
ご自身とご家族様など?(例えば、次男くん)。

akoちゃんご自身のご経験では、

・睡眠のパターンには個人差がありそうで
・睡眠リズムと出生時間に関係がありそう と
・小さいころから感じてきた

次男くんを観ていると

・出生時間に関わらず、睡眠リズムが安定していて
・睡眠リズムと出生時間に関係がなさそうに観える

【標本が違えば、考察も変わる】

フルフォード博士の報告と、
自身の経験を背景に持つ私が、
akoちゃんのご報告を伺ったとき、

私の頭に最初に浮かぶのは、
akoちゃんと、次男くん、
それぞれ子ども時代の健康状態はどんな感じだったんだろう、ということ。

現代医学で対応が難しいような症状を持っていたり、いなかったり、
そんな違いはお二人にあるかな?、ないかな?などということを
質問してみたくなってきたりします。

存じ上げないけれど、仮に、
akoちゃんは子どものころから何かご不調をお持ちで、
次男くんはとくにお困りのご不調がない、という違いがあれば、

akoちゃんの体感と、
フルフォード博士、私の三者の観察が共通し、
次男くんのご様子が違っていたとしても、
考察に整合性が取れるのかもしれません。

・睡眠のパターンには個人差がありそうで

・ご不調がある方々は、
睡眠リズムと出生時間に関係がありそう

・ご不調がない方々は、
睡眠リズムと出生時間に関係があまりみられない

また、akoちゃんも次男くんも、
両者お困りのご不調がない中での観察であれば、

・睡眠のパターンには個人差がありそう

という以上の考察を
三者の観察から言うことは無理があるかもしれないなと
頭に置きます。

【母集団、標本】

何かを調べたものなどの話を読んだり聞いたりしたとき、
「調べられたもの」=標本と
「標本の特徴・性質・傾向に偏りがあるかないか」という視点を持つと、
その結果をより理解しやすくなります。

ちょっと乱暴な例えになりますが、

仮に、
「睡眠パターンには個人差があるのでは?」という
所感、疑問、仮説を抱き、
それについて検討、調査してみたいなと思った時。

調査対象は本来、睡眠行動をする人たち。
すなわち、人類全員(笑)
これを「母集団」といいます。

人類全員を調べることが出来たら理想的ですが、
実施は困難そうですよね(笑)。

そんな風に
対象全体(母集団、この例えの場合は人類全体)への調査が困難な時、
全体に含まれる一部の人たちについて調べることを
「標本調査」といい、
統計学で一般的な手法になっています。

対象全体の調査が難しいけど、
特徴・性質・傾向を見出して何かに役立てたいっていうこと

社会では多いんですよね。

この、「標本」という視点があると、
フルフォード博士の観察と、私の観察には、
観察対象が「不調の人たち」という共通点があることが
すぐ分かるかなと思います。

そうすると、この件は、
不調がない人たちには当てはまらない件かもって、
想定を持てそうですよね。

そうであれば、
不調、健康にかかわらず、
人間一般の睡眠パターンを知りたいとき、
フルフォード博士と、私の観察では
目的を果たせないということも分かります。

「人間一般に睡眠パターンがあるかどうかを調べたい」場合、
人類全体における不調の人、健康な人の割合と似た割合で、
不調な人と健康な人にご協力いただき、観察することが出来れば、
人類一般における睡眠パターンの何かが見つかるかもしれません。

知りたいことに合わせて、
「観察させていただく人たち(標本)」の選び方に
細心の注意を払う、ということですね。

ずっとね、
こうした「統計学の基礎」について、
みなさんにご説明する機会がないかなーって
思っていました。

私がよくお褒めの言葉を頂戴する
「観察力」「洞察力」の背景は、
見えないものが観えるというだけではなく、

心理学の教育を受ける中で
統計学を学んでいる、という要素がとても効いているから。

今日の「標本」という考え方を知っておいていただくと、
情報、調査結果をみかけたとき、
提示された考察をうのみにせず、
自身で検討することができるようになります

(ざっくり言っちゃうと、
情報に誘導されなくなるということ)。

情報に誘導されなくなれば、
ご自身らしい選択へまた一歩近づくことが出来ます。

そう、
統計の基礎を知ることも、
感性を磨くこと同様、
選ぶ力を育てる一助となるんです☆

専門用語と変な式ばっかりで難しく見える統計学の基礎も、
そんなに難しくないし、便利なんだっていうこと、
みなさんに知っていただけたら嬉しいな。

観察する力を育てるために、
選ぶ力を育てるために、
統計学の視点、ぜひ使ってみてくださいね♪

akoちゃん、
キラーパス☆をありがとう!

標本の偏りを観る☆観察のコツ” に対して4件のコメントがあります。

  1. ako より:

    とっても分かりやすい説明をありがとう(^^)/
    専門的な勉強をしていない私は、自分の中で
    私と次男の違いを太陽星座や月星座の解釈で説明できるかも?
    でも、占星術は統計学でもあって、「傾向がある」という言い方がしっくりくる?と、この年末年始に落ち着いていたのね。
    ホメオパシーやFEに興味はあっても、実際に利用している人と使わない人の違いも疑問にあったから。
    興味を持たない人、嫌悪感を抱く人すらいるし。
    私と夫の実家に気質が違いすぎるから、占星術的な考え方で説明するのが、分かりやすいと言えば分かりやすいのかな?
    とか。
    「統計学の基礎」とか、学問として学んでいる美紀さんの説明は、繰り返しになるけど本当にわかりやすい!
    スッキリしつつ、次の疑問に思考が向く私(笑)

  2. akoちゃん♪ よいきっかけをくれてありがとう(´▽`)
    うんうん、統計的なデータ整理は「傾向がある(ない)」、
    「関連がある(ない)」などががちょうどいい言い方になるよね。
    次の疑問にはね、今度は心理学のまた別の基礎の
    類型論、特性論っていってね、って終わらないし!(笑)
    隣のおっさんが、「あれ説明したらいいんじゃない?」とか
    どんどん膨らませてくるし!(笑)
    基礎の心理学を知ると、視点が増え、情報整理の幅が広がり、
    観察がよりフラットに、客観的になっていくと思います☆
    学べそうなタイミングがあればぜひ☆

  3. ako より:

    >佐々木美紀 ☆ホメオパス・美的収納プランナー♪さん
    おー心理学深いねぇ!
    終わらせない私(笑)
    そして、「隣のおっさん」って(笑)
    巻き込んで、すんませーん(^^;
    いっそ、ご夫婦に弟子入りか!?
    フラットね。
    常に自問自答し。
    マッピングの度に更に思うもの。
    タイミングでぜひ☆学ぶことを検討しまーす(^^)/

  4. うん、おっさん、いや、ダーリン☆がネタくれた(笑)
    類型論特性論は書いてみようと思っていたテーマなので、
    また日常的な場面を使って書いてみますね。
    話を伺う立場になるとき「相手が放った言葉通りに聞く」
    のは客観のためよね。
    傾聴や共感自体が心理療法って、単純化して理解されてる方も
    いらっしゃるみたいだけど、実際にはちょっと違う。
    心理療法が可能になる関係作りに、傾聴や共感が役立ち、
    関係ができたところで心理療法、その先があるちゃんとー!(笑)
    そういうことも全然ご存じないまま、断片的に流行に乗り、
    断片だから結果も出ず、だめじゃんこれって捨て去られるの
    もったいないしやだなー。

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