男前☆Sくん
みきです♪
子どもの同級生に、
素敵な男の子がいました。
細やかな感覚を持たれた
感情豊かなお子さんのようで、
休み時間に
ちょっとしたことで争いになると、
興奮して泣いてしまったことなどから、
成長の様子を心配されていたようです。
学習面、生活面などに
マイペースさが見られたことも、
周囲の視線を集めるきっかけだったのかもしれません。
だけど、私は見ていました。
大人の見えないところで、
とても意地悪なことをし、
大人が戻ると、
自分は何もしていないような顔をしてごまかす、
ある男の子のふるまいによって、
素敵な男の子の様子が
誤解されているだけだったこと。
うちの子が不用意に腕を振り上げた瞬間、
素敵な男の子の目にあたってしまい、
かなり痛かったはずなのに、
泣かずにこらえ、
無理にでも笑おうとし、
責めずにゆるして受け入れてくれたこと。
様子が心配されていた男の子は、
私からみると
とても男らしい感性を持った、
精神の成熟の早い素敵な男の子。
付き添いの疲労を感じている私の傍に
そっと来て楽しませてくれたり、
挨拶も欠かさないでくれるような、
あたたかさのある魅力的な男の子。
周囲の彼に対する言葉と、
私自身が体験した事実とのギャップに、
時計と科目でリズムを縛るという
不自然さがもたらす
痛みを感じました。
今は一緒にいないのだけれど、
どうしているかな。
学校行事の多いこの時期、
男前だった彼のことを思い出します。
