About Endometrial polyp
子宮内膜ポリープとは
子宮内膜の細胞が何らかの原因で異常増殖し、子宮の内腔に突出したもの。比較的頻度の高い疾患で、ほとんどが良性腫瘍。閉経前および閉経後の不正性器出血の原因となりうる。
About Cervical dysplasia
子宮頸部異形成とは
子宮頸部に発生する前癌病変。上皮に異形を示す細胞が出現し、上皮内癌以上の癌の基準を満たさないもの。ヒトパピローマウイルス(HPV)16、18型が関与。近年、20~30歳代の女性に急増。自覚症状を示さないことが多く、子宮頸癌検診(細胞診)にて発見されることが多い。
About HPV 16 virus
HPV16ウイルスとは
ヒトパピローマウイルス、人の皮膚に感染するDNAウイルス。とてもありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性の80%以上が、50歳までに感染を経験するといわれる。150種類以上の型があるHPVの中で、15種類程度が高リスク型で、16、18、31、33、52型などが子宮頸癌の原因となる。
Case of Endometrial polyp,cervical dysplasia,HPV 16 positive
子宮内膜ポリープ、子宮頸部異形成、HPV16陽性のケース
Chief complaint
主訴
40代、女性。2年前、不正出血が生じ、婦人科を受診。子宮内膜ポリープからの出血と診断。経過観察となり、定期検査を受けている。検査では、毎回、びらんが見られる。半年前、排卵されないままの卵が見つかる。ポリープへの影響、基礎体温を考慮し、数日ピルを服用、出血は見られなくなった。服用中に動悸やめまい、乳汁分泌が生じた。4か月前、子宮頸がん検査が陽性に。軽度異形成、HPV16ウイルス陽性と診断され、不安になる。2ヵ月前、検査時に切除し、軽度異形成については陰性となったが、引き続き、心身に関して不安を抱いている。
主訴の経過
2年毎に子宮頸がん検査。異常なし。 | |
2013年 | 不正出血により、婦人科を受診。子宮内膜ポリープが見つかる。以後、経過観察、定期検査。毎回びらんが見られる。 |
2014年 | 排卵されない卵が見つかる。ポリープへの影響と基礎体温状況から、数日間ピルを服用、出血は見られなくなった。服用中、動悸、めまい、乳汁分泌などの症状が生じた。 |
2015年 | 子宮頸がん検査陽性(軽度異形成、HPV16陽性)、不安に。その後の検査時に切除したため、軽度異形成は陰性、HPV16ウイルスは引き続き陽性。 |
ご依頼時の自覚症状
月経 | 生理周期28日、鮮血~茶色の経血、血塊が少しある。生理痛はあまりない。排卵前後に、緑がかった乳白色の帯下。過去2度ほど不正出血。 |
胸の痛み | 排卵前後に、乳房がちくっと痛む。つまったような軽い鈍痛と緑色の乳汁分泌。 |
他 | たまに頭痛。花粉症。耳鳴り。耳切れ。ピアスの穴が痒くなり、膿む。肩が少し痛む。たまに動悸。疣。痔。冬場にぎっくり腰になりやすい。 |
Used Remedies
使用レメディー
Ant-c. Carb-an. Kali-s. Med. Nat-m. Syph. Sep. Thuj. 他
Reason for selection
選択理由
医師の診察・検査を受けていただきながら、下記視点に基づいてレメディーを選択、それぞれ適切なポーテンシーで使用。
- 臓器のサポート
- ミネラルのサポート
- 急なつらい症状に合うもの
- 子宮内膜ポリープ他、ご本人様とご家族様に共通する症状傾向に合うもの
- 各レメディーへの反応をサポートするもの
Result
結果
初回後 | 2015.11 | 基礎体温が低温、高温、順調になった。 |
2回目後 | 2016.2 | 異形成陰性。ポリープあり(変化なし)。 |
5回目後 | 2016.8 | 異形成陰性。ポリープ消失。 |
7回目後 | 2017.2 | 異形成陰性。HPV16ウイルスを検査したところ陰性。ポリープなし。 |
11回目後 | 2018.3 | 異形成陰性。HPV16ウイルス陰性。ポリープなし |
Report from client
お客様のご報告から
5回目後 | 2016.8 | ミキさん。本日、婦人科に行ったら子宮内のポリープがエコーで見えないとのこと! この3~4年、検査の度に毎回見えていたもので、1月末の検査では見えていました。生理終了直後ではなかったのですが、内膜も薄いし、お医者さんが「おかしいな~」と~_~; 先生のお話では、ポリープがなくなる場合は、生理と一緒に流れたり、へこんだりするのだそう。2月にはあったのに!すごいよホメオパシー。また1月に検査があるので継続して経過観察を続ける予定です。とりあえずご報告まで。しかし、ミラクルですね!ホメオパシー。ミキさんに感謝m(_ _)m |
7回目後 | 2017.2 | みきさん、取り急ぎご連絡。本日、婦人科行きました。の、結果。ポリープは見られない、今回の子宮頸がんの結果も陰性(2015年9月以降)。ウィルスの有無の検査もしましたが、前回検出されたウィルスも検出できなかったとのこと!びっくりです。私が持っていたウィルスは16型のハイリスク型で「強力でなかなか消えづらい、持続されやすい(排出されにくい)タイプだよ」と以前通ってた女医さんから伺い、怖かったので。。。あきらかに、ホメパワーどす。11月から(職場の人間関係、家族関係など)しんどい現状になってますが(泣)なぜか体は体力あるかんじ、心はいろいろネガティブになる時もあるけど、それに対応して切り替えができるようになってきたなーとも自負してます。みきさんに感謝です。ありがとうございました! |
Consideration
考察
複数の主訴で来談。ホメオパシー療法では、臓器に不調がある場合、適切なレメディーに反応できないことが知られている。それを考慮し、子宮内膜ポリープと頸部異形成のケアを中心に始めることを提案・ご承諾いただく。レメディーへの感受性が不明だったため、作用の浅いレメディーから開始。すぐに、基礎体温が改善したが、ポリープの変化はなかった。そこで、ポリープ他、主訴の性質から、より作用の深いレメディーに変更。年3回という検査頻度のため、改善時期は不明だが、まもなくポリープが消失。同レメディーをポーテンシーを上げながら継続し、HPV16ウイルスも排出された。こうした結果に伴い、他主訴も改善がみられ、体力が増したというご報告をいただいた。当初は主婦で、体を休めながら過ごされていたが、現在は、フルタイムで仕事をされている。朗らかで責任感のある仕事態度は職場で信頼を得ているご様子。残る主訴は、年単位で変化するタイプの症状につき、無理のないペースで再来いただいている。
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ホメオパシー健康相談は、お一人お一人の症状に沿って、症状全体に合うレメディーをお探しするものです。そのため、同じ病名の方に、同じレメディーを用いるとは限りません。上記レメディーを使用して生じたことがらに対する責任は負いかねます。ホメオパシーセルフケアの範囲を超える症状は、ご自身で対応せず、ホメオパスにご相談ください。