正直に・短文で・結論を焦らず☆心の整理のコツ「事実と空想」

さてさて。引き続き、Wちゃんの心の動きをお借りして、「事実と空想」について、ご一緒に考えてまいりましょう。

みきです♪

(いただいたメールから)
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美紀さん

こんばんは。昨日ブログを読みました。私が送ったメールがあのように使ってもらえるとは思ってもいなくて、もう嬉しくて、何度も読み直しました。

それで、美紀さんが書いてくれた↓

>欲しい結果に沿って、その結果を引き起こす「因」を自由に選択していただくといいのかなと思います。

この言葉をみて、自分の中で引っかかっていたものがすっととれたような気がしました。あ、そうか!って。私が悩んでいたことは、あんなにシンプルなものだったんですね。

今月から仕事が変わったこともあり、7月の終わりから慌ただしくしていました。美紀さんからのメールを読んで、実践しようと思いながらも、やらずにいました。教えていただいたのに、すみません。 書いていて思ったのですが、人に言われた自分にとっては望まないことが、もし当たっていたらどうしようと思うことから、悩んでいることを曖昧にしたかったのかもしれません。

欲しい結果に沿う。
なんかすごく良いですね。
美紀さん、本当に感謝です。ありがとうございます。

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【ここまでのお話】

ある気がかりが続いていたWちゃん。
気持ちの整理がつけられず、SOSをいただいた際、一番簡単な心理療法「事実と空想」をご提案。
心に浮かぶ色々を「事実」と「空想」に分けてみたところ、「最近亡くなった知人に、生前に言われてることが気になっている」という事実を発見。
そこで、次のステップとして、「気になっている言われたことと、それに対して心に浮かぶあれこれを書き出して、上のように、事実と空想(願望と妄想)に分け、事実を材料にテーマについて考えてみてください」というご提案をいたしました。そうしたら……

【願望がちょっぴり見えてきた】

>人に言われた自分にとっては望まないことが、もし当たっていたらどうしようと思うことから、悩んでいることを曖昧にしたかったのかもしれません。

おぉー! 気がかりの本質?に一歩近づいた言葉が浮かびましたね。Wちゃんが書いてくれたこの文章、「事実と空想」分類のステップアップにとてもいいので、練習のために、引き続き例題としてお借りすることを依頼、ご快諾いただきました(Wちゃん、いつもありがとう)。

【心に浮かんだことは?】

・人に言われた自分にとっては望まないことが、もし当たっていたらどうしようと思うことから、悩んでいることを曖昧にしたかったのかもしれません。

Wちゃんのご不安やためらいが感じられる、率直でわかりやすい文章ですよね。
さあ、これを「事実と空想に分けてね」って言われたら、分類は何になるでしょうか?

「事実?」:はい、Wちゃんがその時そう感じられたことは事実です。
「空想?」:はい、事実確認が済んでいない件が、この文章には含まれています。

そう、これは、事実と空想の両方にまたがっている文章。ですから、「事実」と分類された方も「空想」と分類された方も正解です。「事実と空想の両方」に分類されることに気付かれた方、はなまるです☆すばらしい!

こうした文章は、Wちゃん以外の方からもよく伺うスタイルなのですが、このスタイルのまま内言(発声を伴わずに自分自身の心のなかで用いる言葉)として過ごしているとき、気持ちの整理がつかないことが多いのです。そんな、事実と空想にまたがってしまう文章をみつけたときには……。

【短文に分ける!】

・人に言われた自分にとっては望まないことが、もし当たっていたらどうしよう
・思うことから、悩んでいることを曖昧にしたかったのかもしれません。

【もっと単純に!】

・人に言われた(ことがある)
・(人に言われたことは)自分にとっては望まないこと
・(人に言われた自分にとっては望まないことが)もし当たっていたらどうしよう
・(人に言われた自分にとっては望まないことがもし当たっていたらどうしようと思うことから)悩んでいることを曖昧にしたかったのかもしれません。

【さあ、分けるよー♪】

●事実
・人に言われた(ことがある)

●願望
・(人に言われたことは)自分にとっては望まないこと

●願望か妄想
・(人に言われた自分にとっては望まないことがもし当たっていたらどうしようと思うことから)悩んでいることを曖昧にしたかったのかもしれません。

●妄想
・(人に言われた自分にとっては望まないことが)もし当たっていたらどうしよう

分けたら、どうするんだっけ?
「事実」と「願望」に沿って検討でしたね。

1.「事実」に分けられている、「言われた内容は事実かどうか」。言われた内容を、短文で書き出し、事実と空想の分類を。
2.「願望」に分けられている、「望まない」は、Wちゃんに変えられること?変えられないこと? 裁量があること?ないこと? それを踏まえてこの願望を実現するための行動を起こす?起こさない?
3.「願望か妄想」に分けられた「悩んでいることを曖昧にしたいかも」は、本音ではどうなんだろう?

これらを検討されると、「知人に言われたことが気になる」にまつわる心の整理が進みます(特に1.ね)。結論を焦らずに、観察と分類を続けてみてくださいね。分けている過程で……

【観察、整理が適切なら】

・ストレスが解放され
・あ、そうか!と気付き
・認知(ものの見方)が変わる

この3点をご経験いただけていたら、上手に分類できているはずですのでご安心ください。

【分類が難しく感じられる際は】

・正直に
・短文で
・結論を急がない

この3点に注意して振り返っていただくと、もう一歩整理を進めることが出来ます。
記事を見ながらご自身で試されているみなさま、私から宿題を出されているみなさま、「一人ではでーきーなーいー(ノД`)・゜・。」ときには「正直、短文、急がない」をポイントにお試しください♪

心に浮かぶ色々なものごとに含まれる、「事実」に心が向き、「願望」を適切に扱い、「ないもの」「変えられないこと」「変える裁量が与えられていないこと」といった事実を素直に受け入れられる、成熟した心の仕組みを育てていきましょう♪

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