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About diabetes

糖尿病とは

インスリン不足から慢性の高血糖状態となり、様々な病態が引き起こされる疾患。主な自覚症状には、口渇、多飲、多尿、体重減少などがあるが、多くは無症状。インスリンの作用が急激かつ高度に低下することで、昏睡などの急性合併症状を来すことがある。


Case of type 1 diabetes

1型糖尿病のケース


Chief complaint

主訴

60代、女性。一か月ほど前から調子を崩し、その不調がだらだらと続き、回復の兆しが見えない。セルフケアでレメディーを使ったが変化なし。疲労困憊でだるさがピークとなり、その他の症状もあるため受診したところ、血液検査で、HbA1c13.6、血糖500と判明、即日入院に。

主訴の経過

 年月 症状詳細
 2018年春 咳が毎月のように1週間くらい続いた。咳が止まらなくて胸が痛むほど。胸部レントゲンを撮ったが問題なし。HbAlc6.7=糖尿病と分かり、 2~3か月に1回の血糖検査で経過を見ることに。糖尿病の合併症は無し。
 2018年夏 孫の世話のために外泊後、自宅へ帰ると咳が出て止まらない。それが毎月繰り返された。
 2018年秋 咳はなくなる
 2018年11月 下旬より口渇を覚え、飴を多用。炭酸飲料、氷菓アイスを欲し、多飲、頻尿、夜間の尿意による不眠、著しい便秘が生じる。
 2018年12月 全身脱力。階段昇降もつらく、一つの動作も億劫になり、全く食事も摂取できず受診。血液検査から1型糖尿病と診断、即日入院となり、インスリン治療開始。

 

ご依頼時の自覚症状

 疲労 疲労困憊、全身倦怠感、全身脱力。ここ1ヶ月程は、長生きできないと思うほど体力に自信がなくなり、(入院直前の)この3日はこのまま死ぬかと思ったほど人生で一番しんどい感じだった
 口渇 唾液が出ている感じがせず、口が常に乾く。
 多尿 口渇により、常に何かを飲んでいないと落ち着かず、大量に水分をとるため
 不眠 大量に水分を取ることから、就寝中にも尿意が生じて、睡眠が落ち着かない
 食欲不振 食欲がないが、食べ始めるとまぁまぁ食べられる
 便秘 お腹が張って、胃、腸の動きが全然感じられない
 体重減少 一か月で-4kg
 痒み 腹部~腰回りに痒み
 気がかり 急激に糖尿病が進行しているので不安。この先ずっとインスリンを打たなければいけないか、食事、運動に気を付けないといけない、自己管理大変かな、美味しい物が食べられなくなるのではないか、病気による合併症。体力や健康に自信がなくなっている、夫より先に死ぬのではないか、など。

 


Used Remedies

使用レメディー

Ars. Aven. Carb-an. Iris. Lyc. Nat-p. Nux-v. Sephalandra-i. Syph. Tub-r. 他

Reason for selection

選択理由

医師の診察・検査・治療を受けていただきながら、下記視点に基づいてレメディーを選択、それぞれ適切なポーテンシーで使用。

  • 臓器のサポート
  • ミネラルのサポート
  • 急なつらい症状に合うもの
  • 1型糖尿病他、ご本人様とご家族様に共通する症状傾向に合うもの
  • 各レメディーへの反応をサポートするもの

 


Result

結果/HbA1cの推移

   年月  HbA1c(%)  HbA1c基準値
 ご依頼前  2017.12  13.6  合併症リスク高
 初回後  2018.2  11.0  合併症リスク高
 2回目後  2018.3   6.9  合併症リスク低
 3回目後  2018.5   6.6  糖尿病
 4回目後  2018.6   6.3  境界型糖尿病

 

参照/HbA1cの基準値

    HbA1c (%)
 正常範囲   5.6未満
 境界型糖尿病   5.6~6.4
 糖尿病   6.5~
 ―合併症が出にくい   7.0未満
 ―合併症が出やすい   8.0~

 


Report from client

お客様のご報告から

 初回後 「なんでこんな血糖値が下がるんだろう」と医師が不思議がっていた。この下がり方は「一時的なもの」と釘を刺され、1型糖尿病だから「値が増えることはあっても減ることがない」と言われた。当初の疲労困憊、唾液減少、口渇、多飲、多尿、食欲不振は全然ない。普段通りに動けて調子はいい。外泊して孫の世話もできた。「元気になったね」「(退院して)帰って来た頃よりも顔色がいいですね」などとご近所の方から言われ、自分では当時も元気だと思ってたが、周りの方にはそうは見えていなかったのだとわかった。レメディーを取り始めてから低血糖になることがあり、受診時に血糖値が40だった際は看護師に体調を心配されたが、自覚的にはなんともなかった。インシュリンの投与量が多くても低血糖になることがあるが、その際は、血糖値が46程度でも、手が震えるなどの不快な症状がある。レメディーを使っている間になる低血糖には、インシュリンの時のような不快感がないため、その差はレメディーによるものなんだろうと感じている。
 2回目後 医師に「1型糖尿病としては良くコントロールできている」と言われた
 3回目後 医師が「症例発表したい」と言っていた。

Consideration

考察

「急変しやすい」という傾向を、ご自身やご家族に共通してお持ちだったため、慎重に話を伺い、迅速な対応・提案を行うよう心掛けた。約半年でHbA1c13.6⇒6.3%=合併症のリスクが高く、激しい疲労困憊が生じるほどの値から、半年足らずで糖尿病境界値へというスムーズな経過は、お客様ご自身による正確な症状観察と食事や運動の調整にも支えられた。血糖値の安定的低下、日常生活の落ち着きとともに、痒みなど、以前からお持ちの他の症状がご相談の中心となっている。血糖値に引き続き注意を払いながら、お困りの症状全体に対して対応中。お若いころから、生活上の出来事をきっかけに、落ち込みなど、気持ちが乱れる傾向を持つ。その面に対しても、適切なレメディーを選択すると同時に、物事をポジティブではなくネガティブでもなく、実際にある通り=事実に沿ってご認識いただけるよう、心理学・精神医学に基づいた心の使い方をサポートしている。


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ホメオパシー健康相談は、お一人お一人の症状に沿って、症状全体に合うレメディーをお探しするものです。そのため、同じ病名の方に、同じレメディーを用いるとは限りません。上記レメディーを使用して生じたことがらに対する責任は負いかねます。ホメオパシーセルフケアの範囲を超える症状は、ご自身で対応せず、ホメオパスにご相談ください。