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About Chronic kidney disease

慢性腎臓病とは

何らかの腎障害が3ヶ月以上持続するものをいう。 初期は症状がほとんどなく、蛋白尿や腎機能異常(eGFRの測定)により診断される。進行すると、夜間尿、むくみ、貧血、倦怠感、息切れなどの症状が現れる。

About eGFR(estimated glemerular filtration rate)

eGFR(推算糸球体濾過値)とは

糸球体の濾過機能を血清クレアチニン値、年齢、性別から推算するもの。腎臓の機能を表す値として最も多く使用される。

About Creatinine

血性クレアチニンとは

筋肉で作られる老廃物の一つで、ほとんどが腎臓の糸球体から排泄される。そのため、血液中のクレアチニンの増加は、糸球体の濾過機能低下を意味する。


Case of Chronic kidney disease

慢性腎臓病のケース


Chief complaint

主訴

60代、女性。4年程前から徐々にクレアチニン値が増え、eGFR(腎臓のろ過機能を精査する指標)が低下。慢性腎臓病(CKD)と診断。自覚症状は特にない。「このままいくと将来、透析治療の必要になる」「現程度には、現在、具体的な治療法がない」と担当医に言われた。漢方治療なども試みたが、さしたる成果もなく、思いあぐねていたところ、友人にホメオパシー療法を勧められ、紹介により来談。

主訴の経過

 年月  eGFR(%)
 2009.8  53.6
 2010.8  51.3
 2011.8  51.1
 2012.8  47.8
 2013.8  50.6
 2014.8  52.4

 


Used Remedies

使用レメディー

Berb-v. Bry. Lyc. Med. Nat-m. Nat-p. Nat-s. Sulf. Tub-b. 他

Reason for selection

選択理由

医師の診察・検査を受けていただきながら、下記視点に基づいてレメディーを選択、それぞれ適切なポーテンシーで使用。

  • 臓器のサポート
  • ミネラルのサポート
  • 急なつらい症状に合うもの
  • 慢性腎臓病他、ご本人様とご家族様に共通する症状傾向に合うもの
  • 各レメディーへの反応をサポートするもの

 


Result

結果/eGFRの推移

   年月  eGFR(%)  
 ご依頼前  2009~2014  47.8~53.6  軽度~中等度低下
 7回目後  2015.9  56.5  軽度~中等度低下
 13回目後  2016.5  63.4  正常~軽度低下
 25回目後  2017.10  60.0  正常~軽度低下

 

参照/eGFRの基準値

 腎臓機能区分   eGFR (%)  重症度分類
 G1  90~  正常または高値
 G2  89~60  正常~軽度低下
 G3  59~30  軽度~中等度低下
 G4  29~15  中等度~高度低下
 G5  14~  腎不全

 


Report from client

お客様のご報告から

 初回後  2014.12 お小水の出がよく、量が増え、色も変化。そうなって初めて、それまではトイレが遠かったんだと気づいた。レメディーはいい感じがして、生理的に欲する感じ。例年の手荒れ、あかぎれが出ていない。
 7回目後  2015.9 eGFRが56.5に上昇。「この調子でいけば透析は大丈夫だろう」と医師から言われてほっとしている。
 13回目後  2016.5 eGFRが63.4に上昇、正常範囲に入った。排尿回数が増え、量や色の変化など、初回翌月に改善されて以来、ずっとその状態が続き、現在に至っている。コレステロール値も理想的、骨密度は若い人に比して低めだが、年齢比では正常範囲だった。数字を挙げて、変化をより実感した。
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eGFR値がこれほど変わるってすごいです。他の療法ではやりようがなかったので、本当にありがたく思っています。漢方を飲んでみましたが、ここまでの変化ではありませんでした。

現代医学では、私の数値程度では、できることが何もないそうで、定期検査で経過観察をしながら、もっと悪くなり、透析始まってから治療とのこと。この状態のまま放っておくのも……と思っていたところ、友人にホメオパシーを勧められ、美紀さんを紹介していただきました。

レメディーを摂り始めてから、尿の出がよくなり、そうなってみてはじめて尿の出が悪くなっていたのだと気づきました。もともと自分はトイレが遠いんだと思っていたのに、それが、何度もこんなにトイレ行くもんなんだなって。以前は、1日3~4回くらいしか行かず、色も毎回濃かったのですが、今では色が濃いのは朝くらいになり、尿意も自然に催すようになりました。改善されて以来、ずっとその状態が続いています。

紹介を受けたとき、ホメオパシーに対する不安は特にありませんでした。もともと漢方や自然療法が好きだったのと、美紀さんのお人柄がよく、信頼出来たので。

申込時に必要な質問票を何枚もかくのは大変と最初思いましたが、結果的に書いて良かったと感じています。書いて振り返ることができたので、症状の遠因に自分でも気付くことができました。

最近ブログを読ませていただくようになり、お世話になり始めた当時は、美紀さんがまだホメオパスになられたばかりの頃だったのだと気づきました。まだ駆け出しの方にお世話になっているとは全く思っていませんでしたのでびっくりしました。

CKDは、自覚症状としてはっきりしたものがないので、数値を列挙してみて初めて客観的に見えてくるものがありますね。でも、改善するのは、なかなか難しいなかで、ここまで変化してるのですから、ありがたいです。また、お世話をおかけしますが、よろしくお願い致します。
  24回目後  2017.8 eGFRは56と少し下がったが、「真夏の健診は前夜から水分制限があるので、若干数値上、ハンディが出る」と言われた。
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ミキさま
いつも、的確なご判断、ありがとうございます。とっても心強く、感謝しております。
ご自身も、あまり丈夫でないホメオパスミキさんだからこそ、心身に弱点を抱える者に寄り添って、与えてくれるアドバイスに、幾たび、支えられたことか。
幼少より抱えてきたトラブルの変化とともに、体調がどのように改善されていくのか、楽しみです。
ミキさん、これからもよろしくお願い致します。
  25回目後  2017.10 eGFRは60。引き続き、正常範囲。

Consideration

考察

他主訴で来談。自覚症状がないことから、慢性腎臓病(CKD)は主訴ではなかった。しかし、ホメオパシー療法では、臓器に不調がある場合、適切なレメディーに反応できないことが知られている。それを考慮し、主訴同様に、慢性腎臓病のケアに重点を置くことを提案。ご承諾いただき、レメディーの選択開始。摂取後すぐに、「症状はない」と感じられていた尿の様子が変化。半年に1回という検査頻度のため、改善時期は不明だが、11か月後の検査では改善し、1年7か月後の検査では正常値に至っていた。この間、主訴も改善するとともに、服薬、治療で消えていた症状が軽く戻る。現在は、再開された古い症状を含めた、症状全体への対応を継続。お困りだったつらい症状が繰り返されないよう、注意を払いながら進めている。


Reservation

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ホメオパシー健康相談は、お一人お一人の症状に沿って、症状全体に合うレメディーをお探しするものです。そのため、同じ病名の方に、同じレメディーを用いるとは限りません。上記レメディーを使用して生じたことがらに対する責任は負いかねます。ホメオパシーセルフケアの範囲を超える症状は、ご自身で対応せず、ホメオパスにご相談ください。