About COVID-19
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)とは
(1) 定義
コロナウイルス科ベータコロナウイルス属の新型コロナウイルス(ベータコロナウイルス属のコロナウイルス(令和二年一月に中華人民共和国から世界保健機関に対して、人に伝染する能力を有することが新たに報告されたものに限る。)(以下「新型コロナウイルス」という)による急性呼吸器症候群である。
(2) 臨床的特徴等(2020年5月13日時点)
現時点で動物等の感染源については不明である。家族間、医療機関などをはじめとするヒト-ヒト感染が報告されている。2019年12月より中華人民共和国湖北省武漢市を中心として発生がみられており、世界的に感染地域が拡大している。
臨床的な特徴としては、潜伏期間は1~14日(通常5~6日)である。主な症状は、発熱、咳、全身倦怠感等の感冒様症状であり、頭痛、下痢、結膜炎、嗅覚障害、味覚障害等を呈する場合もある。一部のものは、主に5~14日間で呼吸困難等の症状を呈し、胸部X線写真、胸部CTなどで肺炎像が明らかとなる。高齢者及び基礎疾患を持つものにおいては重症化するリスクが一定程度あると考えられている。
Case of COVID-19
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のケース
Chief complaint
主訴
30代、女性。身体酷使後、発熱を伴うヘルペスが生じた。市販薬で熱が下がらない。ホメオパシーのレメディーで微熱まで下がるが解熱しない。その後、PCR検査で陽性と判明。血液に炎症反応なし。新型コロナウイルス感染症と診断された。
主訴の経過
月日 | 症状詳細 |
8/2 | ダンスの大会に出場。そのため、この数ヶ月、練習量が多かった。 |
8/9~10 | 筋肉を酷使。 |
8/10 | 夜から全身に痛み。唇にヘルペスが出た。 |
8/11 | 体調がすぐれず仕事を早退した。朝、葛根湯を摂り少し楽に。昼、栄養ドリンクを摂る。夕、市販の風邪薬を摂ったが改善しない。16時、発熱。38~39度を行き来する。 |
8/12 | ヘルペスと熱に対するセルフケアレメディーで37度台に熱が下がる。 |
8/13 | 熱が再び38度に。市販の風邪薬を摂った。一時的に熱が下がったが、また上がった。熱が上がる際にだるい。お通じ、睡眠に問題なし。食欲有り。 |
PCR検査を受ける。 | |
8/18 | PCR検査陽性、血液に炎症反応なし。新型コロナウイルス感染症と診断された。「熱を下げて」とロキソニンと胃薬を処方される。自宅療養。 |
ご依頼時の自覚症状
全身痛い | 熱が上がる間つらく、38~39度に上がり切ると楽になる。 |
手首・膝 | 膝の靭帯や手首の関節など、過去に怪我をした場所が、熱が上がるタイミングでずきっと痛む。 |
リンパ節痛 | 左の首と右耳の後ろが、熱が上がるタイミングで痛い。 |
ものもらい | 日替わりで赤い日と白くぷちっとなる日がある。 |
ヘルペス | 筋肉酷使後、唇に出た。セルフケアレメディーで消えた。 |
発熱 | 38~39.5度を行き来する。市販の風邪薬で下がらない。ロキソニンで37度台まで下がるが、夜や、薬の効き目が切れるタイミングでまた上がる。熱が上がり切ると頭がスッキリ動き、食欲がある。疲れると熱が上がることがあるが、この4年はなかった。ストレスから発熱したのではないかと感じる。 |
寒気 | 熱が上がるタイミングで寒気がする。 |
発汗 | 熱が下がるタイミングでじとっとした汗が出る。 |
喉痛 | 喉に乾燥からくる痛みがある。 |
咳 | 長雨で寒かったのに、急に暑くなったためエアコンをつけたら咳が出るようになった。 |
不眠 | 細切れにしか眠れない。 |
月経痛 | 月経2日目、普段より周期が早い。痛みのため、処方薬を服薬。 |
Used Remedies
使用レメディー
Bry. Carb-an. Ferr-p. Med. Mill.
Reason for selection
選択理由
下記視点に基づいてレメディーを選択、それぞれ適切なポーテンシーで使用。
- 臓器のサポート
- ミネラルのサポート
- 急なつらい症状に合うもの
- 主な症状他、ご本人様とご家族様に共通する症状傾向に合うもの
- レメディーへの反応をサポートするもの
Report from client
お客様のご報告から
8/20 2日後 |
平熱になった。月経痛が消えて薬を中止したのに平熱をキープできている。もう薬は摂っていない。全身の痛みは消えた。息を大きく吸い、それが喉に当たるとき、むせるような咳が出る。痰はあったりなかったり。夜、足がむずむずして眠れない。保冷材で足を冷やすと少し眠れるが、すぐ起きてしまう。足のむずむずが伝わるような残尿感がある。尿意があるが、実際には出ない。 |
8/22 4日後 |
足のむずむずや残尿感は消えた。ひたすら眠いだけで、眠れていなかった分を取り戻すように寝ている。咳は思い出した時に少しだけあるが、ほぼないに等しくそれほど気にならない。「私は周りの陽性者よりも、発熱期間が長く高熱だったようです。重傷者は1人もおらず、無症状、倦怠感、風邪程度の発熱や咳症状、味覚、嗅覚異常と症状は人によりますが、私1人だけ熱が異常でした」。 |
Consideration
考察
新型コロナウイルスの感染増加地域にお住いの方。当初の症状がセルフケアレメディーで緩和されたものの、レメディーへの反応が弱いように感じられた。そこで、症状に合うレメディーに加え、レメディーへの反応を高めるレメディーや、かかりやすい症状傾向に合うレメディーほか、サポートレメディーを追加。薬を摂っても下がり切らなかった熱ほかの症状が急速に消失した。ホメオパシー健康相談を継続的にご利用くださっていたことがこの対応の背景にある。サポートレメディーの選択根拠となる情報を健康相談で得ていたため、速やかな対応が可能だった。
クライアント様からのご報告にある通り、同時に感染された方の症状は人により異なったとのこと。そうした症状のホメオパシー的分析は、感染者がみな似た症状を呈する「流行病」ではなく、体質やかかりやすい傾向により異なる症状を呈する「急性マヤズム」である。このことから、同時感染者の有無を尋ね、症状をリサーチすると、速やかな症状分析に役立つだろう。
医師からは薬の処方があったが、療養の助言は特になかったとのこと。症状が激しく表れる傾向を持ち、お一人暮らしでもあるため、急変に気付けるよう心掛けた。ご様子伺いの連絡を適宜行い、症状に合わせた自然な養生法などもお伝えした。後遺症などが残らないよう引き続き、対応を続ける。
Reservation
ご予約はこちらから
ホメオパシー健康相談は、お一人お一人の症状に沿って、症状全体に合うレメディーをお探しするものです。そのため、同じ病名の方に、同じレメディーを用いるとは限りません。上記レメディーを使用して生じたことがらに対する責任は負いかねます。ホメオパシーセルフケアの範囲を超える症状は、ご自身で対応せず、ホメオパスにご相談ください。